Photoshop

Photoshop: クイックマスクモードで選択範囲を作る

バージョン: Adobe Photoshop 2020

画像選択・切り抜きの方法は幅広く、最近はオブジェクト選択ツールがとても優秀です。

オブジェクト選択ツール_demo01

オブジェクト選択ツールは、選択して四角で囲めば、AdobeのAI分析で、自動的に対象物を選択してくれるというもの。

オブジェクト選択ツール_demo02 オブジェクト選択ツール_demo03
シャボテン
シャボテン
囲むだけで、綺麗に選択範囲ができた!

でも、このタトゥー画像のように、周囲だけではなく、中の柄部分も綺麗に選択したい場合はどうしましょう。

そこで今回は、クイックマスクモードを使った選択範囲の作り方をご紹介します。

クイックマスクモードを使った選択範囲の作り方

①全体を選択してコピー

画像レイヤーを選択して、ショートカット Command/Ctrl+Aでレイヤー全体を選択したあと、Command/Ctrl+Cでコピーします。

②クイックマスクモードにする

ショートカット Q もしくは、左のツールバーの一番下にある「クイックマスクモードで編集」をクリックして、クイックマスクモードに変更。
オブジェクト選択ツール_demo04

③ペースト

クイックマスクモードのまま、Command/Ctrl+Vで、先ほどコピーしたレイヤーをペーストします。

マスクモードなので、全体が赤くなります。

④レベル補正で、明暗をはっきりさせる

そのままだと濃淡がついているので、レベル補正で、ほぼ黒とほぼ白の画像に補正していきます。

イメージ > 色調補正 > レベル補正

レベル補正から、黒と白のスライダーを動かして、黒っぽい部分はほぼ黒に、白っぽい部分はほぼ白になるように調整します。

Before

レベル補正_before

After

レベル補正_after

通常画面に戻ると、鳥の部分に赤くマスクがかかっているのが分かります。

今回は髪の毛も選択されてしまっていたので、消しゴムで髪の毛の赤い部分を消して、鳥だけにしました。

 

⑤クイックマスクモードから、通常画面に戻す

再びショートカットQ、もしくは、先ほどと同じボタンから通常画面(画像編集モードで編集)に戻ります。

タトゥーの部分以外が選択されている状態なので、選択範囲 > 選択範囲を反転(Shift+Command/Ctrl+I)すると、タトゥーが選択された状態になります。

このまま、例えば新規でベタ塗りレイヤーで塗ってみると、このようにキレイにタトゥーの模様をトレースできました。

シャボテン
シャボテン
もちろん、最初にタトゥー部分を切り出してからやるのもスマートです。